近畿支部設立のご挨拶
2011年5月
日本CSR普及協会近畿支部
支部長 山 田 庸 男
(元大阪弁護士会会長)
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日本CSR普及協会は、企業の社会的責任(CSR)の確立とその普及、啓発などを目的に、2007年度の日本弁護士連合会・平山正剛会長を中心にして設立され、多くの弁護士が参加しています。これまで、協会本部では、毎年数回、セミナーを開催し弁護士や企業関係者の参加を得て、盛会裡に開催するほか「内部統制、環境、雇用、労働、公正競争、消費者」などの分野での研究会が開催されています。
しかし、いうまでもなく、企業のCSR経営は、全国のあらゆる地域に妥当し、求められています。
また、弁護士は従来、発生した法的紛争の解決を中心に活動してきました。その活動範囲は、顧客の法的リスクを予測し、その回避や軽減を図るという予防法務にも比重を移してきましたし、近年では、企業に対しコンプライアンス(法令遵守)やCSR経営が求められるようになると、弁護士もこれらの活動に積極的に関わるようになりつつありますが、まだ十分ではありません。
そこで、近畿支部では、近畿地区の企業関係者及び弁護士の皆様を会員として、CSR経営の普及のための活動を始めることとしました。経済界と法曹界をつなぎ、両者の協同によって、CSR経営が正しく的確に導入され実践されていくことをサポートしてまいります。CSRに関する情報提供、研究会の設置、講師の派遣、セミナーの実施、交流会の開催など、関西ならではの知恵と工夫をしてまいります。
最後になりましたが、未曾有の被害をもたらした東日本大震災により被災された多くの方々に、心よりお見舞い申し上げます。今回の震災は、わが国の最大の危機であり、英知を結集してこの危機を乗り越えなければなりません。幸い震災直後から日本の内外から義捐金をはじめとして支援の輪が拡がっています。多くの企業からも生活物資や義捐金の提供、ボランティアの派遣などがなされています。CSRの実践が大規模に展開されています。
このようなCSRの動きが、被災者支援にとどまらず、平時の経営の中にも実践され、根付いていくことが望まれます。微力ですが、近畿支部は、経済界と法曹界を繋ぎ、その協同によってCSR活動の普及と向上に努めてまいります。
何卒、近畿支部にご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
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