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2025年(令和7年)4月 日本CSR推進協会 近畿支部 支部長 田 中 宏 |
本年度から、小原正敏前支部長の後任として、日本CSR推進協会近畿支部の支部長に就任いたしました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
日本CSR推進協会は、日本弁護士連合会が2008年3月に「企業の社会的責任(CSR)ガイドライン2007年版」を発出したことを契機として、同年10月20日、弁護士が中心となって、企業の社会的責任の普及を目指して発足しました(当時の名称は「日本CSR普及協会」でした)。その後、2011年に西日本の拠点として、同協会近畿支部が設立され、2024年1月に至り、もはや普及の段階ではないということで名称を日本CSR推進協会に変更し、今日に至ります。私は、当協会近畿支部の発足時からCSR・内部統制部会の座長、その後副支部長として当支部の活動に関与してまいりました。
企業の社会的責任(CSR)という言葉自体は2007年当時から既に一般的なものとなっていましたが、その範囲や具体的な内容となると必ずしも明確ではなく、時代的背景や社会の要請によって焦点の当て方は変遷してきました。その後、SDGs(持続可能な開発目標)、ESG(環境・社会・ガバナンス)、DEI(多様性・公平性・包摂性)等の概念が登場しましたが、トランプ政権の誕生を契機として、地球温暖化対策への消極姿勢や反DEIの動き等、世界的に観ると先行きに対する不透明感が増しています。このような時代であるからこそ、我々弁護士は経済界・企業の皆様と手を携えて、CSRを推進していくことが重要であると考えます。
当協会近畿支部においては、3つの研究会に分かれて研究会やセミナーを開催していますが、各種経済団体や日本組織内弁護士協会(JILA)等の共催や後援により、幅広い皆様方の参加を得て活動しています。また、企業の統合報告書に対する第三者評価や人権指針に対するレビュー等の活動も行っており、このような新しい分野にも取り組んでいきたいと考えております。
これからも社会の要請に応える活動を展開していきたいと思いますので、皆様方のご支援、ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上
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